【2021.7.31】バージョン109に更新します
こんにちは、サイとです。
7月31日にバージョン109に更新します。
主な変更点は以下です。
- 先制不可がなくなった
- 軽減無効が出来た
- 一部の誘発札がダメージを受けても控え札にならなくなった
- レミリアが強化された
- 新ファイター「紅美鈴」が追加された
- 死蝶「華胥の永眠」のカード能力が変わった
- 霊蝶「蝶の羽風生に暫く」等のドローソースカードの能力が変わった
- 氷符「フェアリースピン」のカード能力が変わった
- スペル札で氷結できる対象が攻撃札か行動札に限定されるようになった
- 複数攻撃するカードのデザインが変わった
- プレイマットが変更され、カードの横置きが不要になった
- ファイターが原作登場順で並ぶようになった
先制不可がなくなった
キーワード能力の「先制不可」は、先制されない能力のことです。
この能力は今後のゲームには登場させないことにしました。
理由はゲームの勝敗を一方的なものにするからです。
それは健全なゲームとは言えません。
以下のカードが該当しています。
軽減無効が出来た
先制不可がなくなった代わりに、新しいキーワード能力が出来ました。
それが「軽減無効」です。
ダメージを軽減する効果を受けても、ダメージが軽減されない能力です。
例えば、境符「四重結界」のような事前に攻撃を軽減するような能力の対象になりますが、その能力の効果を受けないという処理になります。
昔の火&土符「ラーヴァクロムレク」みたいに先制不可を無視して処理するという動きではないということですね。
以下のカードが該当しています。
一部の誘発札がダメージを受けても控え札にならなくなった
紅符「不夜城レッド」、金&水符「マーキュリポイズン」のことです。
これらのスペルは誘発札から攻撃を生み出す通常札だったので、ダメージを受けた時に控え札にするデメリットを設けていました。
他に誘発札から攻撃を生み出すのは雪符「ダイアモンドブリザード」がありますが、これは全力札なので最初からこのデメリットはありません。
今回のバージョンアップでそのデメリットがなくなります。
理由は、処理を忘れるからです。
ライフに攻撃がHITした時、処理を行うのは設置札だけになります。
ちなみに設置札の【展開中】処理→攻撃札の【攻撃HIT時】処理という順番です。
以下のカードが該当しています。
レミリアが強化された
紅符「スカーレットマイスタ」、夜符「バッドレディスクランブル」が強化されました。
レミリアは半年以上に渡って使用数ランキング下位にいました。
使われない理由は使いづらい上に勝てないからです。
そこで勝てるような調整をしました。
ただし、使いづらいままです。
咲夜や美鈴に世話してもらいましょう。
以下のカードが該当しています。
新ファイター「紅美鈴」が追加された
満を持しての登場です。
紅美鈴は「ホン・メイリン」と読みます。
紅魔館の門番を務めるキャラクターで、武道の達人です。
紅美鈴を使う場合、ゲーム開始時、ゲーム外に追加札として「気合マーカー」を置きます。
気合マーカーの数字のところにミニ美鈴を置いてください。
![]() |
気合マーカー |
気合マーカーは上限が2で、あなたが攻撃をハンドで受ける度、気合は1増加します。
ハンドへのダメージが0でもそれをハンドで受けるなら気合は増加します。
そして、紅美鈴は固有能力として「気合」を持ちます。
気合マーカーの数値が2なら、いくつかのカードが強化されるのです。
紅美鈴のスペル札についてですが、なんと先制札を3枚も持ちます。
いずれも攻撃札で、相手のターンに動くのを得意とするファイターです。
レミリアと組み合わせて、お手軽に紅霧(4枚以上展開)を達成できます。
サンプルデッキを用意したので良かったらご覧ください。
カードのテキストは実装されたユドナリウムデータからご確認ください。
なお、紅美鈴のテキストデザインは一寸さんにお願いしました。
一寸さんは『ユニオンボーダー』というカードゲームを制作するデザイナーです。
主人公(ボーダー)がダメージを受けると強化されるメカニクスが、気合のメカニクスと近いものを感じたので、一寸さんにデザインをお願いしました。
一寸さんのおかげでリキャストリフトに新しい戦略が生まれ、運営は非常に満足です。
ありがとうございます。
死蝶「華胥の永眠」のカード能力が大きく変わった
幽々子の死蝶「華胥の永眠」を使った展開中カードをボトムに送る効果が本ゲームの魅力を損なう動きをしてしまうため、展開中のカードを排除するような効果をなくしました。
展開中のカードを排除する効果は出来る限り作らないようにします。
以下のカードが展開中のカードを排除する効果を持つスペル札です。
- 彗星「ブレイジングスター」(魔理沙/八卦炉達成時)
- 氷塊「グレートクラッシャー」(チルノ/氷結限定)
- 「目の前が取って食べれる人類?」(ルーミア/攻撃札限定)
- 亡舞「生者必滅の理」(幽々子/RT増加)
- 幻巣「飛光虫ネスト」(紫/RT増加)
- 廃線「ぶらり廃駅下車の旅」(紫/RT増加)
- 空餌「中毒性のあるエサ」(紫/RT増加)
死蝶「華胥の永眠」の問題点は無条件に展開中カードの排除を行えたことです。
元々、強力な誘発札を排除するカードとして採用しました。
ですが、実際に実装する時に誘発札限定にせず効果の対象範囲が全カードにしてしまったことで、異常な排除能力を持ってしまいました。
展開中のカードはリソースです。
第二の山札のようなもので、ここを失うのはアドバンテージの損失になります。
変更後の死蝶「華胥の永眠」は先制札となり、攻撃してきた攻撃札を控え札にします。
先制攻撃札へのメタカードです。
霊蝶「蝶の羽風生に暫く」等のドローソースカード能力が変わった
霊蝶「蝶の羽風生に暫く」に限らず、山札を再構成する能力は一部のドローソースカードが持つ「山札があるなら」という制限テキストを無視してしまい、適正なカードパワーが保てないために修正となります。
また、すべてのドローソースカードに「山札があるなら」という制限テキストが付きました。
山札が無い時にドローしようとすると自動で再構成を行うので、山札を再構成する能力と同じく制限テキストを無視してしまうからです。
以下のカードが該当しています。(変更前後省略)
- 恋符「マスタースパーク」
- 儀符「オーレリーズサン」
- 黒魔「イベントホライズン」
- 魔符「イリュージョンスター」
- 人形裁判〜人の形弄びし少女
- 魔操「リターンイナニメトネス」
- 幽雅に咲かせ、墨染の桜
- 霊蝶「蝶の羽風生に暫く」
- 凍符「マイナスK」
- 土&金符「エメラルドメガリス」
- 水&木符「ウォーターエルフ」
氷符「フェアリースピン」のカード能力が大きく変わった
チルノの氷符「フェアリースピン」があまりにも使われてなかったので、使われるようなテキストに変更しました。
ハンドバフの評価はハンドへのダメージが1増加する能力はRT2相当、2増加する能力はRT3相当です。
氷符「フェアリースピン」は最大3増加するので、破格のカードパワーだと言えます。
ですが、チルノ自身がハンドバフの恩恵を受けるメリットが少ないファイターであり、このカードがグレイズ札であることから、このパワーが許されています。
つまり、他のファイターと組み合わせた時に腐りにくいカードということですね。
スペル札で氷結できる対象が攻撃札か行動札に限定されるようになった
氷体「スーパーアイスキック」、凍符「マイナスK」の氷結できる対象が、あらゆるカードから、攻撃札か行動札に限定されるようになりました。
展開中のカードを排除するような動きを抑制するためです。
誘発札を完全に封じる動き方はもうできません。
ただし、おてんば恋娘の【覚醒時】効果による全カード氷結はそのままです。
プレイマットが変更され、カードの横置きが不要になった
今までは展開する時、伏せ札にする時、いちいちカードを横置きしていました。
今回から横置きにする必要はありません。
本ゲームでカードの置き方は重要じゃないからです。
今までは紙版に準拠したコンパクトな作りでしたが、オンライン版でのプレイングが中心の現在にそぐわないルールだったので、オンライン版に合わせての修正です。
また、視認性が上がりました。
エリアごとの文字サイズを大きくし、直に字で表現しています。
複数攻撃するカードのデザインが変わった
魂魄「幽明求聞持聡明の法」、魂符「幽明の苦輪」のデザインが変わりました。
攻撃回数を表すカウンターを置くスペースがあり、ここへカウンターを置く仕様になります。
カウンターは反魂蝶カウンターなどが置いてあるエリアにあります。
今までカードの向きを変更することで表現していましたが、ボードのデザインから面倒さを取り除いたので、こちらも合わせて揃えました。
ファイターが原作登場順で並ぶようになった
win版以降の原作登場順です。
旧作を含めません。
同じ原作から登場しているファイターはシナジーが生まれやすいので、同じ列のファイターを組み合わせると使いやすいです。
変更するカード枚数は全部で25枚越え
過去最多の変更数です。
先制不可とドローソースカードを一括して変更するので、この数になりました。
今後も変更は続けます。
しかし、変更は出来るだけ少なくします。
リキャストリフトが目指すもの・後編にて、ゲームデザイン関係での課題を列挙しました。
- ぶっ壊れカードが発見されると構築の幅がなくなる
- ぶっ壊れコンボが発見されると世紀末環境になる
- 逆転が難しいとプレイ時間が長くて疲れる
- 選択肢が多すぎるとワンターンが長くなる
- 選択肢が少なすぎるとプレイヤーの能力差が結果に直結しやすくなる
- ロックやハンデスが多すぎると楽しくない
構築の幅が一定以上を保っているならば、変更しない方針です。
ある特定のファイターやカードが使われていないことに関して、もう少し長い目で見る姿勢を持って調整をしていきます。
なぜならここ最近のアンバランスな環境は、使われていないカードを使えるようにする、という名目において大幅な強化を図ったために起こったからです。
これは失敗でした。
今後はカード単体での使用数に左右されない調整をします。
デッキタイプ、ファイターの組み合わせといった要素での調整です。
まだプレイヤー人口が少ないので考えだけですが、段位の要素も考慮すべきでしょう。
人が増えれば新しい状況も生まれるはずです。
これからのリキャストリフトを楽しみにしておいてください。
今後について
リキャストリフト運営はユーザの対戦データを集計し、東方projectのファンが楽しめるゲーム環境にするため、必要に応じてカード能力を変更します。
引き続きDiscordのスクショ投稿部屋へスクショ投稿をよろしくお願いします。
また、改善要望やリクエストをお待ちしています。Discordの専用チャンネルにてメッセージの投稿をよろしくお願いします。
次回の更新予定日は2021年8月31日です。変更がある場合は事前にお知らせします。その日付以外でも運営が緊急と認めた場合には、カード能力の変更などをすることによってゲーム環境を迅速に適正化します。
今後とも『リキャストリフト』をよろしくお願いします。