蓬莱山輝夜のカード解説と立ち回り

原作では

今まで、何人もの人間が敗れ去っていった五つの難題。貴方達に幾つ解けるかしら?

 蓬莱山輝夜(ほうらいざんかぐや)は永遠亭に隠れ住む月人です。あの『竹取物語』のかぐや姫でもあります。

 禁薬を飲み蓬莱人となった彼女は不老不死であり、地上に流刑となりました。天然キャラで世間知らずな箱入り娘です。しかし、好奇心と行動力は旺盛。それは地上に興味を持ち、月から逃れるために禁薬を飲んで蓬莱人になったほどです。

 輝夜は永遠と須臾を操る程度の能力を持ちます。これは一種の時間操作です。原作『東方永夜抄』では自機たちの作った終わらない夜をこの能力で終わらせました。

立ち回り

使いやすさ:★☆☆☆☆

 輝夜は守りと回復に特化し、特殊勝利を狙うコントロールファイターです。固有能力の難題で相手のプレイングを咎め、様々なアドバンテージを得ます。

固有能力の難題は相手のリキャストゾーンに依存するので、それをサポートするファイターと組んでも良いし、低速な設置札主体の点を補えるファイターと組んでも良いでしょう。

永遠と須臾を操る程度の能力

 輝夜は相手の過去を咎めます。相手が能力を起動させるか任意で選べる点が今までのファイターと異なる点です。

難題
指定する種類のカード1枚を相手が自身のリキャストゾーンから控え札にしなかった時、能力が起動する。

 指定する種類とは役割を表す「攻撃」「行動」「誘発」「設置」とタイミングを表す「通常」「先制」「全力」の合計7つの種類です。この7種類のいずれかをカードが指定しています。

 これは輝夜、つまりかぐや姫が5つの神宝を要求したことに由来します。輝夜に対面するプレイヤーへ数々の難題を要求し、このゲームを支配しましょう。

竹取飛翔 ~ Lunatic Princess

(構築時)ゲーム外に永夜ゲージの「永夜」を0にして獲得する。
(通常行動で覚醒できない。ライフが0になった時、敗北する前に覚醒する)
【覚醒時】ライフを1回復する。このターン中、あなたのライフが0になった時、敗北する前にライフを1回復する。
【覚醒中】新難題「金閣寺の一枚天井」通常行動で起動できる。あなたは展開中のカード1枚を控え札にする。そうしたなら、相手はそれと同じ種類(攻撃、行動、誘発、設置)の展開中のカード1枚を控え札にする。相手がそうしなかったなら、『先制不可、1/1』の《攻撃》を行う。

ライフ0から蘇る

 ゲームのルール上、ライフが0になった時に勝敗が決定し、ゲームが終了します。しかし、輝夜は勝敗が決定する間隙に滑り込み、敗北する前にライフを1回復するのです。つまり、負けません。

展開中のカードすべてが攻撃の種に

 手札すべてが通常札なら、手札の数=展開できる数=『先制不可、1/1』を撃てる数です。相手は同じ種類のカードを控え札にすれば、それを阻止できます。

永夜ゲージ

【常時】相手の控え札にカードが置かれる度、その枚数だけあなたの「永夜」を1進める。(最大20)
【メインフェイズ開始時】あなたの永夜ゲージが20ならゲームに勝利する。

相手のカードを20枚控え札にすれば特殊勝利できる

 ゲーム開始時から公開し、永夜ゲージを0から着実に進めましょう。対戦するデッキにもよりますが、一試合で控え札にする枚数はせいぜい5,6枚程度です。控え札20枚は容易には達成できない条件だと分かります。

「境界」と「控え札にカードが置かれる度」の裁定

 八雲紫の境界を持つカードは相手のリキャストゾーンに展開します。また、【常時】能力でリキャストゾーンを離れる時、持ち主の控え札にします。

 一例として、

①あなたが輝夜と紫をプレイし、境界を持つカードを相手のリキャストゾーンに展開している時、
②境界を持つカードを控え札にするテキストの処理に入ります。
③この時、境界を持つカードは一度相手の控え札になってから、
④永夜ゲージの【常時】能力を処理して、
⑤境界を持つカードの【常時】能力を処理してあなたの控え札にしました。

 このような処理は間違いです。いや、ルールに書いてないのでこういう処理をしてもしょうがないのですが、ここで明記しておきます。

【常時】能力は他のテキストに優先する。

 つまり、②の処理を行う時、控え札にするテキストの処理を優先しません。③のようにはならないはずです。

③’この時、境界を持つカードは【常時】能力により、あなたの控え札にします。

 これが正しいです。
 あなたの境界を持つカードでは、自身の永夜ゲージの【常時】能力の処理を行えません。

「永夜返し」

【キャスト時】あなたの「永夜」を1進める。

特殊勝利への足掛かりとする

 相手がカードを1枚も控え札にしなくても、「永夜返し」を20回キャストすればあなたの勝ちです。もちろんそれは現実的ではありません。キャストを繰り返し、特殊勝利までの道のりを短くしましょう。

「蓬莱の樹海」

【展開中】あなたのライフが0になった時、敗北する前にライフを1回復する。
【展開中、相手のメインフェイズ終了時】難題-相手は自身の展開中の全力札1枚を控え札にしても良い。そうしなかったなら、このカードはあなたのターン終了時まで「リフト不可」を得る。
【回収時】このカードを控え札にする。

1ターンだけ絶対に負けない

 覚醒札の項目でも解説していますが、ライフが0になった時、勝敗が決する前に割り込んで処理し、ライフを1回復します。しかも、展開中ずっとです。

難題が無視されれば樹海は展開し続ける

 単なる誘発札に見えますが、自身の能力でリフト不可を得ます。ドロー&リフトフェイズでリフトしなくて済むわけです。

相手のデッキに全力札を入れる構築を強いる

 相手のデッキに全力札がないなら、この「蓬莱の樹海」がある限り、輝夜は敗北しません。リキャストリフトでは全力札を入れない構築が存在しますが、輝夜を相手取る時にその構築はご法度だと思いましょう。

難題「龍の頸の玉-五色の弾丸-」

【展開中】あなたがライフにダメージを受けた時、難題-相手は自身の展開中の攻撃札1枚を控え札にしても良い。そうしなかったなら、相手の展開中の全力でないカード1枚を選んで控え札にする。このカードを手札にする。(これは回収ではない)
【回収時】このカードを控え札にする。

特殊勝利を狙うなら入れたい

 このカードは難題を解決してもしなくても、確実に相手の展開中のカードを控え札にするので、特殊勝利を狙うならぜひ入れたい一枚です。逆に言えば、相手が何も展開していないなら意味をなさない能力でもあります。

使い勝手の良い【回収時】能力

 回収時に『1/ー』の《攻撃》を行います。まったく同じ能力は魔理沙の魔符「イリュージョンスター」です。難題が空振りしても相手の手札を1枚落とせるのでお得感があります。

設置札の使い方って覚えてる?

 輝夜の通常設置札は総じてライフにダメージを受けた時、難題を問います。設置札はあまり使われない種類のカードなのでおさらいしましょう。何がライフにダメージなのか、どういう処理順なのか。

「ライフを減らす」でも能力は起動する?

 本ゲームでは《攻撃》によってライフにダメージを受け、ライフが減ることをHITと言います。つまり、テキストの「ライフを減らす」には起動しません。

難題と【攻撃HIT時】、どっちを先に処理するか?

 また、サマリーにも書かれている割には勘違いしやすいポイントですが、【攻撃HIT時】の処理はダメージ処理の後です。この難題は相手の【攻撃HIT時】や【攻撃後】の前に処理します。

難題「蓬莱の弾の枝-虹色の弾幕-」

【展開中】あなたがライフにダメージを受けた時、難題-相手は自身の展開中の誘発札1枚を控え札にしても良い。そうしなかったなら、ターン終了時まで相手は再構成を行えない。このカードを手札にする。(これは回収ではない)
【攻撃HIT時】あなたのライフを1減らし、相手の手札すべてを伏せ札にする。
【回収時】このカードを控え札にする。

再構成を封じる

 難題は誘発札か再構成ロックか問います。リフレッシュができないのはもちろん、山札が無い時、新たに引こうとしても山札を再構成できません。つまり、相手の山札が0枚ならあなたの《攻撃》はすべてグレイズチェックを行わないのです。

自傷を内包する強力な【回収時】攻撃

 回収時に『2/1』の《攻撃》を行います。しかも、【攻撃HIT時】に相手の手札すべてを伏せ札にする能力付きです。かなり強い能力ですが、ライフを1減らさなければなりません。前述の通り、この自傷では難題は起動しません。自傷攻撃の利用は計画的に。

難題「火鼠の皮衣-焦れぬ心-」

【キャスト時】難題-相手は自身の展開中の行動札1枚を控え札にしても良い。そうしなかったなら、あなたは先制した《攻撃》をハンドで受けても伏せ札にしなくて良い。
【展開中】あなたがライフにダメージを受けた時、このカードを手札にする。(これは回収ではない)
【回収時】このカードを控え札にする。

難題でハンド耐久を持つ

 難題は行動札を咎め、回答できない場合はハンド耐久を持ちます。ハンド耐久は大半が設置札の輝夜と相性が良いです。一度でもライフにダメージを受けた後ならほとんど鉄壁の守りとなります。

数少ない【回収時】打点

 回収時に『1/1』の《攻撃》を行います。はっきり言ってマトモな《攻撃》はこれしかないです。輝夜は攻めるのがかなり苦手。ただ、このカードは攻撃的なファイターを主体としたデッキに出張する選択はあるかもしれません。

輝夜の先制札は【キャスト時】に難題持ち

 通常札は【展開中】に難題がありますが、先制札は【キャスト時】に難題があります。難題を解決した後、ライフにダメージを受ければ手札に戻ってふたたび先制できるのです。倒されても起き上がる粘り強さを見せつけましょう。

難題「仏の御石の鉢-砕けぬ意思-」

【キャスト時】難題-相手は自身の展開中の設置札1枚を控え札にしても良い。そうしなかったなら、先制した《攻撃》のハンドへのダメージを2軽減する。
【展開中】あなたがライフにダメージを受けた時、このカードを手札にする。(これは回収ではない)
【回収時】山札があるなら1枚引く。このカードを控え札にする。

難題で2軽減する

 難題は設置札を咎め、回答できない場合は先制した《攻撃》のハンドダメージを2軽減します。条件こそあるものの、どんな《攻撃》でも2軽減できる点は魅力的です。

シンプルな【回収時】ドロー

 回収時に1枚引きます。相手のターンに先制してRT[Ⅰ]に展開しておけば、次のターンは合計3枚引けます。守って反撃するコンセプトで戦うならオススメのカードです。

難題「燕の子安貝-永命線-」

【キャスト時】このスペルが先制しているなら、難題-相手は自身の展開中の通常札1枚を控え札にしても良い。そうしなかったなら、あなたはライフを1回復する。(最大6、覚醒時最大3)
【展開中】あなたがライフにダメージを受けた時、このカードを手札にする。(これは回収ではない)
【回収時】あなたはライフを1減らし、あなたの控え札1枚を手札にする。このカードを控え札にする。

難題で回復する

 通常札を咎め、回答が無いならライフを1回復します。大半が通常札なのでそうそう上手くはいかないです。しかし、リキャストゾーンに1枚も展開されていない相手が攻撃した時がチャンス。ライフ回復の糧としましょう。

自傷を内包する【回収時】サルベージ

 設置札を多く持つ輝夜は控え札が多くなりがちです。それをサポートするのがこのカードですが、それには自傷を伴います。ただ、サルベージを行うのが【回収時】というのがミソ。今まで不可能に思えたコンボも可能になるかもしれません。

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