個人制作のカードゲームを持続可能にするために

こんにちは、サイとです。
私の好きなゲームの一つに『フラグメントディグレイン』というものがあります。
エリア移動のメカニクスがあるので、カードを前進させる動きがとても格好良いです。

フラグメントディグレインの俯瞰写真
(私主催の自作TCG交流会にて・2020/1/19撮影)

まだ私が前作の『CIFRA』を作っていた頃、ゲームマーケットの会場でちょうど隣のサークルになり、作者のふるめたさんにインストをしていただきました。
歳が近いこともあって話のネタが噛み合った思い出があります。

そんな『フラグメントディグレイン』が終了します。
ふるめたさんが病気療養するためです。

私もいつ病気をするか分かりません。
個人制作のカードゲームを持続可能にするためにどうするのか、いま考えねばならないでしょう。

ゲームの終焉

この開発秘話の最初の記事で、私はゲーム制作にあたって5つの中目標を掲げています。
その5つ目がこれです。

・運営の私が死んでも持続可能にする

とても極端な書き方となっています。
病気をする、怪我をする、あるいは結婚する。
他にも続けていくのが困難になる状況はいくらでもあるはずです。

私はまだゲームの終焉を想像できていない。
そう思いました。

人生がそうであるようにゲームもまた終わりに向かっていくものです。
であれば、私がするべきことはこのゲームの終わりを想定しておくことでしょう。

それは私が居なくてもサービスが継続され、決まった時期になったらサービスを終了するシステムです。
では終了時期を定めましょう。

『東方リキャストリフト』の終焉を2029年の12月とします。

2029年9月末に最後のファイターが追加され、2029年12月末にDiscordやブログ、配布データの管理を終える形です。

もちろん、それまでに私がゲーム制作を続けられる状況にあるならば、できる限りは続行しましょう。

ゲームの終焉は主に3つです。

  • 制作の完了
  • 運営の完遂
  • 責任者の不在

1つずつ考えを述べます。

制作の完了

まず、2029年までのゲーム制作を終わらせます。
つまり、それまでに追加予定のファイターを全員つくります。

現状、思いつき次第ちょくちょくカード作りを進めている現状です。
実装していないキャラクターだけでいうと15体くらいが出来ています。

ただ、サイクルごとの共通能力が決まってない等して、確定とは言えません。
なのでまずはサイクルごとの共通能力を決め、その後に追加ファイターのテキストを作ります。

で、こんな記事を書きながら制作ノートを見返すと、そのようなアイディアはすでに出ていました。

(制作ノートだが、実は全部Wordに直打ちしており、なんと60ページもある! これを見返すのは宝探しのようでワクワクするね)

この制作ノートを紐解くと、どうやらサイクルごとの共通能力6つ、追加ファイター全72体のアイディアはもうあるようです。
これらを形にしていきます。

運営の完遂

次に運営を続けるにあたり、私が不在でも運営可能な状態にします。
これには誰かの協力が必要です。

誰かに運営を協力していただくことはしておりませんでした。
そこで、配信におけるモデレーターのような存在をDiscordにも設ける予定です。

交流会や大会の開催に関しては、維持するのは難しいでしょう。
そもそも今でさえ交流会に人が集まっていません。
過疎な状況でも続けられるのは、単純に私のモチベが高いからです。

そういうわけなので、有志に頼るほかありません。
たとえばカード配布だって、私が想定しているのはユドナリウムデータを2029年まで作っておいて、時が来たら各々がダウンロードするというガバガバな形式です。

不正して先のデータをDLする人が居たら終わってしまいます。
なので、私が制作を続けられなくなった時、サークルメンバーにすべてのデータを公開してもらうつもりです。

一応ここまですれば、後はプレイヤー側でいつでも遊べる状態にはなるでしょう。

責任者の不在

最後に一番の課題です。
今はトラブル対応できる人間が私しかいません。

ただ、トラブルは起きること前提で動く必要があります。
要はマニュアル化です。

私が居なくなった時のマニュアルを作っておきましょう。
そしてそのマニュアルは公開情報にしておきます。

(気づいた時に更新だとマニュアルはスパゲッティ化する。なぜだろうね。なので、これは更新しないつもりだ)

そのためにも法を定めましょう。
より良く遊べる環境は各々の意識から作られるのです。

この辺りは『ディメンション・ゼロ』が参考になるでしょう。
コアプレイヤーや制作メンバーの方へモデレーションをお願いした先で、ファンミーティングは行われるものだと思います。

最後に

ほとんど人任せな感じがしますが、私自身あまり人に助けを借りない方なので、こういう時こそ頼っていこうと思います。
せっかく面白いゲームなのに私が抱え落ちするのは勿体ないですからね。

『フラグメントディグレイン』はラスト1年を盛り上げるためのフェーズに入りました。
療養をしながらそれを敢行するのは覚悟が必要だと思います。

心に残る閉幕になるのを心よりお祈り致します。
また、元気になったふるめたさんとの対戦を楽しみにしています。

如何屋サイと


フラグメントディグレインサービス終了に関するお知らせ
https://eternity-satellite.com/flagment_dig_rayn/thanks_for_playing/

彗蒼メタル /ふるめた|Twitter
https://twitter.com/spiritedge

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