【2025.06.30】バージョン209-2にアップデートします
こんにちは、サイとです。
バージョン209-2にアップデートします。
本来ならv209へのアップデートでカード調整を出す予定でしたが、運営のスケジュール的な都合で出来なかったので、更新タイミングを変更して出しています。
全ファイターを選びたくなる強さにする
v208では「十強」という形で10個の優良なデッキが生まれました。
しかし、使われているファイター数は17体で、全体34体の半数に過ぎません。
お察しの通り、残りの17体を用いた優良なデッキが作れるように調整します。
そのためには残りの17体が入り込む余地のある十強に「均す」必要があるのです。
十強内にメタデッキが存在する危険性
![]() |
⭕️❌️は表の左から見た時の評価 |
この表はv200からの通算300局から十強同士の対局履歴を元に制作しました。
一部、1回も当たってない対局があったので、そこは運営同士で対局して表を埋めています。
その上で有利不利がハッキリしているものを⭕️❌️を付けました。
5.5:4.5くらいは五分として考えているのですが、さて十強に対する6:4の割合がどれくらいを超えると、ゲームバランスに影響が出ると思いますか?
答えは5割です。
5割のデッキに対して有利を取れるという状態は、実質的な一強環境だと言えます。
このデッキを握るだけで5割以上の勝率を上げられるので、このデッキを握らない理由がないからです。
本作で一強環境になっていない理由はプレイヤーの人口が少ないから。
有利5割の原因を均す
今回の有利5割の原因は弦奏「グァルネリ・デル・ジェス」です。
このカードが頭一つ抜けたのは1ターンにバーンを制限なく飛ばせるため、対策を持てるファイターが極端に少ないことに起因します。
つまり、「咲プリ」が今回のナーフ対象です。
そこで、弦奏「グァルネリ・デル・ジェス」を調整しました。
詳細はカード変更リストをご覧ください。
段階的に咲プリの穴を埋めていく
バーンを均した結果、咲夜とプリズムリバー三姉妹のタッグ性能が十強に満たない……ということも有り得ます。
そうなる可能性も込みで、東方キャラクターが全員参戦できる環境にする考えです。
もし十強から外れた場合、咲夜はフランとの組み合わせがあるので十強入りできますが、プリリバ三姉妹は十強からも外れてしまいます。
もしもそうなってしまったら、いずれプリリバを強化する調整が入るはずです。
一気にすべてを適正化は運営の手腕では難しいと思います。
なので、段階的に咲プリが抜けた穴を埋められるように調整を入れていく予定です。
B帯デッキも組めないファイターをなくす
毎バージョンごとに、デッキ強さランキングを発表しています。
これは現環境に関係なくデッキ単体のパワーを可視化して、SSS、SS、S、A、Bの5段階で評価するデッキ選びの指標です。
このうちSSSはゲームに存在してはならない強さなので、発覚し次第ナーフされます。
SSは環境上での強さなので、今回の咲プリが該当するでしょう。
なので、適正の強さはS帯になります。
そしてS帯に比べて今ひとつなデッキをA帯、それよりさらにイマイチなデッキをB帯と定めています。
できる限りB帯デッキを組めるように強さを調整していますが、そこからあぶれてしまうファイターがいるのも事実です。
東方リキャストリフトが目指す「東方キャラ全員参戦!」は、こうしたファイターを作らないようしなければなりません。
あぶれたファイターは、あの2体……
それは射命丸文とメディスンの2体となります。
奇しくもシーズン1終盤で大暴れした2体です。
射命丸文はあらゆるファイターと組み合わせて強さを発揮する「人権」的な存在で、メディスンは妨害と打点を併せ持つ毒符「ポイズンブレス」OTKで一強環境を作りました。
なお、シーズン1終盤においてメディ文は最強デッキです。
シーズン2では強めに制限が掛けられ、活躍する機会に恵まれませんでした。
結果としてB帯デッキを組めない状態になっています。
そこで今回の上方修正は射命丸文とメディスンです。
弱いファイターはポジショニングが悪い
文とメディスンがB帯に入れない原因は、ファイター単体の強さももちろんありますが、文もメディスンもシナジー性能が弱いからです。
どちらも1体で完結しているタイプのファイターなのに、Tierマップではシナジー性能を期待される位置にいます。
大半のファイターがシナジーを期待される位置取りをしています。
しかし、一部のファイターはマップの端におり、そうしたファイターは癖のある固有能力を持っており、組み合わせにくいデザインです。
例を上げると、画像左端のルーミアは展開中で裏向きのカードが5枚以上ないと能力を発揮できません。
展開中で裏向きのカードを増やせるのはチルノだけなので、必然的にチルノのみのシナジーになるため、マップ上で端に位置することになります。
橋渡し役の位置に自分を持ってこようとするのをやめろ
位置取りの中でも重要なのが、チルノのような存在です。
マップで端にいるファイターとの橋渡しをできる性能が求められます。
画像上端の幽香にとってメディスンが橋渡しにならなければならないのですが、どうでしょうか?
幽香がアリスともシナジーがあるため、メディスンはシナジーからあぶれた状態です。
文の場合はこれとは異なる理由でシナジーからあぶれています。
まず、文の関係線はチルノと霊夢に結ばれているのですが、次にTierマップのTierを見てください。
どちらもS帯デッキを持つファイターで、文を選ぶに足る理由が生まれません。
チルノと組ませるならルーミア一択だし、霊夢で組むならS帯候補の早苗・永琳・天子から選ぶので3体2選の3体に入らないのです。
そういう意味で、どちらもTierマップ上で位置取りが悪く、選ばれにくいファイターになっていると考えられます。
選ばれるためのポジショニングにする
メディスンの場合は2段階の調整
まず、幽香とアリスのシナジーに勝るシナジーを作らなければなりません。
さらに、橋渡し役としてアリスとのシナジーも引き続き設ける必要があります。
幽香ともアリスとも組めるデッキは設置札軸のコンボデッキしかないため、アグロかコントロールか別アーキタイプが組めないと、3体2選の1体目に選べるスペックが作れません。
文の場合は運営サイドから新タッグの提案
まず、文はデッキ選択の起点となる霊夢とのシナジーをなくします。
そしてTierマップ上でのポジショニングを変更します。
今まで発見されていなかったデッキですが、少なくともTierB以上の強さはあるはずです。
これが新しい地図だ
それらを踏まえた上でのポジショニングがこちらです。
文の位置がにとりの下に移動しました。
そして、チルノが孤立しました。
今後はこの関係線を土台にTierマップを更新およびカード調整を行います。
カード調整一覧
今後について
リキャストリフト運営はユーザの対戦データを集計し、東方projectのファンが楽しめるゲーム環境にするため、必要に応じてカード能力を変更します。
引き続きDiscordのスクショ投稿部屋へスクショ投稿をよろしくお願いします。
また、改善要望やリクエストをお待ちしています。Discordの専用チャンネルにてメッセージの投稿をよろしくお願いします。
次回の更新予定日は2025年7月31日です。変更がある場合は事前にお知らせします。その日付以外でも運営が緊急と認めた場合には、カード能力の変更などをすることによってゲーム環境を迅速に適正化します。
今後とも『リキャストリフト』をよろしくお願いします。