プリズムリバー三姉妹のカード解説と立ち回り

原作では

「雑音は、始末するまで」
「がんばってね~」
「手助け歓迎中よ」

 プリズムリバー三姉妹はルナサ、メルラン、リリカの三名からなる楽団です。彼女たちは人間であるレイラ・プリズムリバーによって、レイラの姉達を模して生み出されました。その後、幻想郷の霧の湖あたりに居を移したレイラは天寿を全うします。そこで三姉妹は消えるかと思いきや消えなかったので、楽器を習得して楽団を結成しました。

 彼女たちの正体は騒霊(ポルターガイスト)です。ルナサがヴァイオリン、メルランがトランペット、リリカがキーボードとパーカッションを担当しています。

 原作では『東方妖々夢』の4面ボスで、初の合同スペルカードを使います。弾幕アクションには未登場のキャラクターです。

立ち回り

使いやすさ:★★★★★

 プリズムリバー三姉妹は花映塚サイクルのベンチマークファイターであり、妖々夢サイクルの特性を持ちます。花映塚サイクルの共通能力「循環」を活用し、連続攻撃を仕掛けましょう。

 攻撃主体で相手に何もさせず一方的に攻撃を押し付けることができます。打点からフィニッシャーまでバランス良く搭載されており、先制札も無いため初心者向けのファイターです。

手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力

 展開中のカードはリフトステップとリフレッシュステップでリフトします。キャストしなくても展開さえしておけば音楽は鳴り止まないのです。

騒霊
このターン中、異なるファイターのカードを2種類以上回収していたなら、いくつかのカードが強化される。

 騒霊はターン中に条件を達成していれば、そのターン中ずっと騒霊の能力は解決できます。慣れないうちはターンが回ってきたら、とにかく騒霊達成を目指しましょう。

 異なるファイターのカードとは、例えば霊夢と魔理沙みたいな名前の違うファイターのことです。ユドナリウム上ではテキストエリアには書かれておらず、カード画像の下部にファイター名が記述されています。

 また、プリズムリバー三姉妹は4種類のファイターのスペル札を持ちます。ルナサ、メルラン、リリカ、そしてプリズムリバー三姉妹です。なので、ゲームではタッグを含めて5種類のファイターがデッキに存在することになります。目指せ、クインテット!

プリズムリバー三姉妹-幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble

幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble
(このファイターのカードセットは4ファイター分を含み、それぞれ別のファイターとして扱う)
【覚醒時】相手の山札すべてを見ないで伏せ札にする。(これはドローではない)
【覚醒中、自ターン中】騒符「ファントムディニング」相手は再構成できない。

4ファイター分を含む

 プリズムリバー三姉妹の騒霊を達成するために、タッグ相手のカードを大量に構築する必要はありません。プリズムリバー三姉妹は4ファイター分でワンセット(8枚)です。

 ファイターの内訳は、ルナサ、メルラン、リリカ、プリズムリバー三姉妹です。プリズムリバー三姉妹は四姉妹なので4ファイター分で問題ありません。

山札の伏せ札送り

 山札を伏せ札にしたところで意味はありません。どうせダメージチェックで山札が無ければ再構成して引かれるのですから。しかし、追加の能力があります。

 再構成が出来ない時、ダメージチェックをスキップします。つまり、実質「グレイズチェックを行わない」と同じです。

管霊「ヒノファンタズム」

【攻撃後】騒霊‐このターン中、異なるファイターのカードを2種類以上回収していたなら、あなたが展開中のカード1枚をリフトする。

コンボの起点

 騒霊が達成できているなら【攻撃後】能力で1枚リフトできます。これで設置札をリフトしましょう。メルラン以外の設置札なら連続攻撃を繰り出せるはずです。

唯一の攻撃札

 プリズムリバー三姉妹のカードセットには攻撃札がこれしか入っていません。基本的に攻撃は設置札で行うからです。

冥鍵「ファツィオーリ冥奏」

【キャスト時】山札があるプレイヤーは山札の一番上のカードを見ないで伏せ札にする。(これはドローではない)
【キャスト時】騒霊‐このターン中、異なるファイターのカードを2種類以上回収していたなら、あなたは伏せ札を無作為に1枚手札にする。

自分も相手も山札を伏せ札にする

 山札があるプレイヤーを対象にします。なので自分の山札も伏せ札になります。騒霊抜きの能力単体で見ると弱いです。

 また、伏せ札は非公開領域なのでルールとして確認してはいけないのですが、ランダム要素が無いため平気で確認してた人もいると思います。今まで大会でも目をつぶっていましたが、今後はペナルティが発生するのでご注意ください。(再構成する時は見て良いです)

伏せ札サルベージ

 伏せ札から手札にするカードは咲夜の覚醒札「月時計~Luna Dial」、奇術「エターナルミーク」の2枚しかありません。どちらも伏せ札を見て、任意のカードを手札にする効果です。

 こちらは伏せ札から無作為に1枚となるので、複数枚の伏せ札がある時は伏せ札をよく切って1枚引くようにしてください。

弦奏「グァルネリ・デル・ジェス」

【展開中、自ターン中】相手は再構成できない。
【回収時】このカードを控え札にする。

再構成封じ

 山札が無くなっても再構成できないとは、山札が無い時にダメージチェックが行えないということです。相手の手札を増やさずに一方的に殴れます。

覚醒札が幽霊楽団なら要らない

 プリズムリバー三姉妹の覚醒札「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」にも同じ効果があります。同効果が重複しても何も起こらないので、このカードを入れる意味はありません。

 しかし、再構成封じは様々なデッキに採用できる優秀な効果です。出張公演を開催しましょう。

騒符「リリカ・ソロライブ」

【常時】循環
【常時】このスペルとこのスペルのテキストによる《攻撃》がHITせず、相手の山札があるなら、相手の山札の一番上のカードを見ないで伏せ札にする(これはドローではない)
【攻撃後】騒霊‐このターン中、異なるファイターのカードを2種類以上回収していたなら、さらに現在の攻撃力で《攻撃》を行う。


攻撃力を持つ設置札

 テキストには何も書いてないですが、【回収時】に《攻撃》します。バージョン117より変更されたルールです。この《攻撃》は「設置札の元々持つ《攻撃》」です。

 ただし、「現在の攻撃力で《攻撃》を行う」はテキストによる《攻撃》に該当します。

バフが追加攻撃にも適用される

 テキストの「現在の攻撃力で《攻撃》を行う」は、現在の攻撃力を参照にしているので、たとえば現在の攻撃力が『2/1』なら、追加攻撃の攻撃力も『2/1』になります。

 軽減も適用されてしまうので1度目の「設置札の元々持つ《攻撃》」が軽減されていると、追加攻撃も軽減された攻撃力での《攻撃》になるのでご注意ください。

循環を持つ設置札

 花映塚サイクルの共通能力として「循環」を持ちます。循環を持つ設置札は被弾時や回収時にリキャストタイムに従って置きます。強い除去耐性を持ちます。

山札削りが役割

 騒霊が無ければ1回、あれば2回、攻撃がHITしていない時、山札を削ります。相手の山札を枯らす役割を持ったカードです。

騒符「ルナサ・ソロライブ」

【常時】循環
【常時】このスペルとこのスペルのテキストによる《攻撃》がHITしなかったなら、相手が展開中のカード1枚のリキャストタイムを1増加する。(リキャストタイムは[Ⅲ]より上にできない)
【攻撃後】騒霊‐このターン中、異なるファイターのカードを2種類以上回収していたなら、さらに現在の攻撃力で《攻撃》を行う。

遅延が役割

 騒霊が無ければ1回、あれば2回、攻撃がHITしていない時、相手のリキャストタイムを増加します。相手の動きを鈍化させる役割を持ったカードです。ただし、盤面除去はできません。

どんなデッキでも活躍できる

 リキャストタイム増加は有効的で現実的な妨害戦術です。リキャストタイム増加は盤面除去やハンデスよりも相手の行動を鈍化させます。リキャストリフトはリキャストゾーンの空き枠の数までしかカードをキャストできないからです。

 大半のデッキに対し有効な妨害戦術を永続的に行えるので、活躍できる機会は多いと思います。

騒符「メルラン・ハッピーライブ」

【常時】循環
【回収時】あなたが展開中のカード1枚をリフトする。騒霊‐このターン中、異なるファイターのカードを2種類以上回収していたなら、さらにそのカードをリフトする。

高速化が役割

 騒霊が無ければ1回、あれば2回、カードをリフトします。シンプルで強い能力です。リキャストゾーンの回転を高速化させます。

リフト不可との相性が悪い

 リフト不可のカードはリフトできません。従ってメルランの能力を活かせるデッキはリフト不可を主体としない構築です。原作を同じとするファイター同士は緩やかなシナジーがあるので、永夜抄ではなく妖々夢のファイターと組み合わせると良いかもしれません。

大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」

【常時】循環
【常時】これはルナサ、メルラン、リリカにとって他のファイターのカードとして扱う。
【常時】このスペルとこのスペルのテキストによる《全力攻撃》のHIT時、ターン終了時までこのスペルのリキャストタイムの最小を1追加する。(下限は[Ⅰ])
【攻撃後】騒霊‐このターン中、異なるファイターのカードを2種類以上回収していたなら、さらに現在の攻撃力で《全力攻撃》を行う。

ルナサでもメルランでもリリカでもないカード

 騒霊の条件を達成するために異なるファイターを2種類回収せねばなりません。このカードはルナサでもメルランでもリリカでもないカードなので、ルナサ、メルラン、リリカいずれか1枚と共に回収すれば騒霊の条件を達成できます。

【攻撃HIT時】するごとに軽量化

 テキストでは前提条件があるため【攻撃HIT時】とはありませんが、実質的に大合奏「霊車コンチェルトグロッソ」は攻撃がHITする度にリキャストタイムの最小を1追加します。

 リキャストタイムの最小を1追加とは、バージョン116までで「リキャストタイムを1減らす」という記述だったものです。

 つまり、攻撃が1回HITすれば、リキャストタイムに[Ⅱ]を追加し、2回HITすれば[Ⅰ]を追加します。

連続攻撃によるフィニッシャー

 上記の軽量化効果はターン終了時まで持続し、最終的に大合奏「霊車コンチェルトグロッソ」は手札1枚につき『2/1』の《全力攻撃》2回を撃つフィニッシャーと化すのです。

RT[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]を埋めてはいけない

 循環の効果によってリキャストタイムに従って置けます。このカードはリキャストタイムの最小が[Ⅲ]→[Ⅱ]→[Ⅰ]と変化するため、リキャストゾーンに空きがなければ能力をフル活用できません。

 ルナサ、メルラン、リリカの設置札は有能ですが、大合奏「霊車コンチェルトグロッソ」にとって邪魔な場合はわざと置けない状態を作って控え札にする動きも必要になります。

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