藤原妹紅のカード解説と立ち回り
原作では
止めときな。不老不死は孤独で救われないもんだ。
藤原妹紅(ふじわらのもこう)は迷いの竹林に住む蓬莱人です。妹紅の父親が輝夜に恥を欠かされたことを恨み、輝夜が月に帰った後に残した壺を復讐として奪いました。中に入っていたのは蓬莱の薬。魔が差してそれを飲んだ妹紅は不老不死となり、人目を避けて妖怪退治をしながら孤独に流浪をしていました。
それから何年も経って幻想郷にたどり着いた頃、妹紅は因縁の輝夜と出会いました。恨むべき相手なのに月の都を離れて隠居する輝夜に奇妙な仲間意識を抱き、今では殺し合いをする程の関係です。また、『かぐや姫』の物語に隠れた真の歴史を知る慧音は、妹紅を護ろうとしています。
原作では『東方永夜抄』のExボスで、『東方深秘録』の自機です。自らの不老不死性を活かして、死んでは蘇りながら攻撃を繰り出します。
立ち回り
使いやすさ:★★★★★
妹紅は自身に攻撃し、自傷しながら戦う一発逆転タイプのファイターです。リフト不可を持つ誘発札をリキャストゾーン[Ⅰ]に展開して戦います。永夜抄サイクルが始まる時に追加された新ルール「リフトできない時、ライフを1減らして控え札にする」を逆手に取った自傷戦法が得意です。
また、能力で自身に『先制不可、ー/1』の《攻撃》を行えるので、ダメージチェックで能力を発揮するカードと組み合わせるのも良いでしょう。
ライフ差を意識せずに戦えるので初心者向けのファイターです。
老いる事も死ぬ事も無い程度の能力
妹紅はライフが減ることを厭いません。ライフを自発的に減らして覚醒したり、ライフを火力に変換したり、自身に攻撃して手札補充したり、妹紅にとってライフは単なるリソースです。
リザレクション
ライフが0になった時、敗北する前に発動する。
リザレクションは敗北を先延ばしにする能力です。
なお、ライフが0になった時、複数のリザレクションを持つカードがある場合はプレイヤーの好きな順番でカードを選んで解決してください。ただし、途中でライフが回復するなどして0でなくなったら、残りのリザレクションの解決はできません。
月まで届け不死の煙
(通常行動で覚醒できない。ライフが0になった時、敗北する前に覚醒する)【覚醒時】敗北する前に、あなたのライフを1回復し、『先制不可、3/ー』の《攻撃》を行う。【覚醒中】「フェニックス再誕」自ターン中、リザレクション‐あなたのライフが0になった時、敗北する前にライフを1回復する。
ライフ0から蘇り、手札を剥ぎ取る
ゲームのルール上、ライフが0になった時に勝敗が決定し、ゲームが終了します。しかし、妹紅は勝敗が決定する間隙に滑り込み、敗北する前にライフを1回復するのです。ここまでは輝夜の覚醒札と一緒ですが、妹紅はさらに『先制不可、3/ー』の《攻撃》を行います。これは相手ターンなら追撃を阻み、自分のターンなら守りを剥がす強力な攻撃です。
輝夜とは異なり、覚醒したターンなら何度も回復する能力ではありません。1度しか回復できないので、手札をリソースにしないで追撃できる相手にはあまり効果は期待できないでしょう。
自分のターンは自動で蘇生する
リザレクションによってライフが1回復します。ただし、自分のターン限定です。つまり、先制攻撃されてライフが減っても負けません。
妹紅はコンボ前提のファイターなので、他のリザレクション能力を解決してから最後にこのリザレクション能力を解決しましょう。そうしないとライフが回復してしまい、他のリザレクション能力の解決ができません。
滅罪「正直者の死」
【キャスト時】このターン中、あなたのライフが減っていたなら、このスペルは先制不可を持つ。
自傷済みなら先制不可になる
非常にシンプルな効果です。ただし、自傷と組み合わせる必要があります。妹紅は自身が自傷の方法を持つので、さほど難しい条件ではないです。
不死「凱風快晴飛翔脚」
【攻撃後】山札があるなら、自身に『先制不可、ー/1』の《攻撃》を行う。
自分自身に攻撃なのでダメージチェックを行う
自身に『先制不可、ー/1』の《攻撃》は攻撃をライフで受けた時の処理とまったく同じです。グレイズもできます。ライフを手札に変換しましょう。
設置札も反応する
設置札はライフにダメージを受けると手札に戻ります。この特性は自身への攻撃でも同じです。設置札を多く持つファイターとの組み合わせはよく考えた方が良いでしょう。
最も使いやすい自傷カード
自傷したい時、最も使い勝手が良い一枚です。他はちょっとテクニカル。
焔符「自傷火焔大旋風」
【キャスト中】リザレクション‐あなたのライフが0になった時、敗北する前に『1/1』の《攻撃》を行う。【キャスト時】あなたが展開中のカードすべてをリフトする。これによりリキャストタイムが0になったカードは回収時能力を処理した後で控え札にする。
「1枚リフトする」と「すべてリフトする」の違い
カードを選んでリフトする時、リフトできないカードは選べません。しかし、カードを選ばずリフトする時、かならずリフトしなければなりません。
これはルールサマリーにはまったく書いてないルールなので、一時的な裁定としてここに残しておきます。
リフト不可で詰まらせる
このカードはそんなルールの隙間を突いて、意図的にすべてのカードをリフトさせます。ただし、回収はできません。一見すると無意味に思える能力です。
しかし、「リフトできなかった時、ライフを1減らし、そのカードを控え札にする」というルールを逆手に取って、意図的にリフトできないカードを作り出します。これにより、ライフが減った時の能力やリザレクション能力を誘発させましょう。
ライフが1なら最大2回の攻撃ができる
リフトできないカードは最大2枚まで作り出せます。なので、キャスト中能力は最大2回の『1/1』の《攻撃》を行えます。
不死「火の鳥‐鳳翼天翔‐」
【常時】リフト不可【展開中、自ターン中】あなたのライフが減った時、敗北する前にあなたが次に行う《攻撃》のハンドへのダメージを1増加する。【展開中、自ターン中】リザレクション‐あなたのライフが0になった時、敗北する前に次に行う《攻撃》のハンドへのダメージを1増加する。
ハンドダメージのバフ
ハンドダメージのバフはライフが減った時とライフが0になった時の2回行います。なので、ライフが1から0になる時は、まずライフが減った時の能力を解決し、次にライフが0になった時の能力を解決しましょう。
単体ならリキャストゾーン[Ⅰ]に展開しなくて良い
リフト不可を持つので自傷するためにリキャストゾーン[Ⅰ]に展開したいところですが、これ単体だと無駄にバフするだけのタイミングが多いです。
滅罪「正直者の死」、焔符「自傷火焔大旋風」、蓬莱「凱風快晴‐フジヤマヴォルケイノ‐」といった自傷と相性が良いカードと一緒に使うと良いかもしれません。
リフレッシュしないなら単体も可
リフレッシュしないことを前提に、リフトステップの自動的な自傷だけにフォーカスして使っていくプランもあります。その場合はこれをリキャストゾーン[Ⅰ]に展開すると良いでしょう。
蓬莱「凱風快晴‐フジヤマヴォルケイノ‐」
【常時】リフト不可【展開中、自ターン中】あなたのライフが減った時、敗北する前に『0/1』の《攻撃》を行う。【展開中、自ターン中】リザレクション‐あなたのライフが0になった時、敗北する前に『2/1』の《攻撃》を行う。
火種を生み出す
ライフが減った時に《攻撃》を行いますが、その攻撃力は『0/1』です。弱い。しかし、これは種火です。不死「火の鳥‐鳳翼天翔‐」といったハンドダメージをバフするカードと組み合わせればいくらでも強くなります。
リザレクション能力で追撃
ライフが減った時に『0/1』、リザレクション能力で『2/1』という風に1枚で2回の火力を生み出します。妹紅で巨大な火力を生み出そうとするならこれはキーカードです。
「パゼストバイフェニックス」
【常時】リフト不可【展開時】山札があるなら、自身に『先制不可、ー/1』の《攻撃》を行う。望むならこれを繰り返しても良い。【展開中、自ターン中】リザレクション‐あなたのライフが0になった時、敗北する前にライフを1回復する。
山札の数だけ連続で自傷する
展開時能力で山札の数だけ自傷を繰り返せます。ライフが1で、不死「火の鳥‐鳳翼天翔‐」、蓬莱「凱風快晴‐フジヤマヴォルケイノ‐」だけを展開し、ドローステップで手札が「パゼストバイフェニックス」ともう1枚になる時、山札の枚数は5枚です。つまり、理論値として、『2/1』の《攻撃》を10回行えます。合計打点『20/10』です。
月まで届け不死の煙の代わりに採用する
月まで届け不死の煙の覚醒中能力と同じ能力を持ちます。妹紅を覚醒札にしているなら能力は腐りやすいです。
自傷してライフを3以下にして覚醒するデッキを考えているなら採用したい一枚です。
呪符「無差別発火の符」
【自ターン中】ダメージチェックでこのカードを引いた時、公開しても良い。相手のライフを1減らし、控え札にする。【展開中】ライフにダメージを受けた時、このカードを手札にする。【回収時】このスペルを山札に戻し、山札をシャッフルする。
グレイズ札と同じように解決する
ダメージチェックで誘発するのは何もグレイズだけではありません。それは変身後フランが証明してくれました。フランと同じくExボスの妹紅も似た能力を持ちます。
グレイズではない
グレイズではないのでダメージは受けます。
その処理順ですが、相手のライフを減らした後で自分のライフを減らします。
自身への攻撃と相性が良い
自身へ攻撃できる妹紅は自発的にこのカードを引き当てることができるでしょう。ギャンブル性の高い能力なので出すまで引き切るのも手です。