上白沢慧音のカード解説と立ち回り

原作では

今夜は、お前達の歴史で満漢全席だ!

 上白沢慧音(かみしらさわけいね)は人間の里で教師をしながら歴史を編纂している半人半獣(ワーハクタク)です。

 堅苦しく話がクドい人物ですが、里の人間を守ろうとしています。好戦的ではなく、東方原作では珍しく話し合いで解決しようとするほどです。ただし、満月の夜は妖怪化して「正しい歴史」を編纂しており、その時はかなり攻撃的になります。

 歴史と事実は似て非なるものです。歴史として残されていなければどんな事実も知られずに忘れられていくし、事実無根でも歴史として残されたなら実際にあったことのように語り継がれていきます。慧音の能力は忘れられた事実を明らかにしたり、逆に事実を捻じ曲げて隠したりできます。

立ち回り

使いやすさ:★★★☆☆

 慧音は攻撃札と行動札を主体としたアグレッシブなファイターです。カードテキストより素の打点の高さを活かして戦います。リキャストゾーンに依存する能力を持つのに、リキャストゾーン操作が苦手なので、それを補えるファイターと組むのがオススメです。

歴史を食べる程度の能力

 慧音はリキャストゾーンが埋まっていても、それを無視してキャストできます。そうして使ったスペル札は歴史(リキャストゾーン)に残らないのです。

歴史喰い
展開できなかった時、能力が起動する。

 歴史(リキャストゾーン)には残らないが、事実(歴史喰いの追加効果)だけが起こることを表しています。
 慧音は展開できない状態でもキャストできるという能力を別に持つので、意図的にリキャストゾーンを埋めてから歴史喰い発動狙いでキャストしましょう。

プレインエイジア

【覚醒時】通常行動か先制のタイミングで覚醒できる。あなたと相手が展開中のカードすべてを持ち主の控え札にする。
【覚醒中】転世「一条戻り橋」通常行動で起動できる。あなたが展開中の誘発札1枚を控え札にする。そうしたなら、あなたの控え札から誘発札でも設置札でもないカードを2枚までリキャストタイムを無視して置く。

過去を無かったことに

 【覚醒時】能力はリキャストゾーンをリセットします。慧音はリキャストゾーンにカードが無いと歴史喰いを発動できないので、覚醒したターンは歴史喰いは発動できないものと考えて良いです。

誘発札があった過去を書き換える

 【覚醒中】能力は誘発札1枚を誘発札でも設置札でもないカード2枚に変換します。それは攻撃札2枚でも良いし、攻撃札と行動札を合わせて2枚でも良いです。もちろん、1枚や0枚でも構いません。

産霊「ファーストピラミッド」

【常時】このカードは展開できない状態でもキャストできる。
【常時】歴史喰い-このカードを展開できない時、ライフを1減らす代わりに相手のライフを1減らす。このカードを控え札にする。

難易度高めのライフバーン

 ライフバーンできるカードの中でも随一の難易度です。リキャストゾーンすべてにカードを展開した状態でなければ、この歴史喰いは達成できません。

始符「エフェメラリティ137」

【常時】このカードは展開できない状態でもキャストできる。
【常時】歴史喰い-このカードを展開できない時、ライフを1減らす代わりに展開中のカード1枚を持ち主の手札にする。このカードを控え札にする。

お手軽バウンス

 手軽にバウンスできる1枚です。バウンスの対象がリキャストゾーンを離れた時に何らかの能力を発動する【展開中】能力を持っているなら、その能力が先に解決されます。

野符「武烈クライシス」

【常時】このカードは展開できない状態でもキャストできる。
【常時】歴史喰い-このカードを展開できない時、ライフを1減らす代わりに山札があるなら1枚ドローする。このカードを控え札にする。

とりあえずドロー

 最もかんたんな歴史喰いはこれです。しかし、リキャストゾーン[Ⅲ]はメインフェイズ開始時に0枚になります(リフト不可を除いて)。自力で2枚展開してから歴史喰いを達成させましょう。

山札が0枚の時は歴史喰いに失敗する

山札が0枚の時はライフを1減らす代わりにドローができないので、歴史喰いの効果は発動しません。

国符「三種の神器」

【キャスト時】先制した《攻撃》が攻撃札の元々持つものなら、そのリキャストタイムの最小に応じて下記の効果を実行する。
・[Ⅰ]:『2/ー』の《攻撃》を行う。
・[Ⅱ]:先制した《攻撃》を打ち消す。
・[Ⅲ]:その《攻撃》と同じ攻撃力で《攻撃》を行う。

剣、勾玉、鏡

 先制した《攻撃》が攻撃札の元々持つものというのは、攻撃札のテキストでない攻撃を指します。ダメージ数が変わっていても問題ありません。

 リキャストタイムの最小を参照にし、発揮する効果が変わります。三種の神器である剣はハンデス攻撃、勾玉は打ち消し、鏡は反射攻撃として表現されています。特に反射攻撃は攻撃力のみを参照にし、付与された能力(グレイズチェックを行わない等)は参照しません。

攻めか、守りか

 慧音のカードで攻撃を防ぐ効果を持つのはこれだけです。攻めるか守るかはプレイング次第だと思います。しかし、大事なのはこのカードを慧音が持っているという事実です。

 なぜなら、慧音と対面したなら最小[Ⅱ]のカードは構築時に除外されるでしょう。しかし、最小が[Ⅱ]の攻撃札はそのキャラクターのコンセプトを体現したカードであることが多いので、構築時点で相手に制約を掛けます。

 打ち消されるかもしれない、という幻影で惑わすことができるので、あえて先制せず手札に握っておくのも手です。ただし、これは高度な立ち回り。ブラフは程々に。

「無何有浄化」

【常時】このカードは展開できない状態でもキャストできる。
【キャスト時】あなたが覚醒していないなら、全プレイヤーは手札、リキャストゾーン、伏せ札、控え札のカードを持ち主の山札に加えシャッフルする。
【キャスト時】あなたは山札を再構成して4枚ドローし、このターンのクリンナップステップをスキップする。
【常時】歴史喰い-このカードを展開できない時、ライフを1減らす代わりに相手のライフを1減らす。このカードを控え札にする。

そうだ、すべてを無かったことにしよう

 都合の悪いことはすべて消し去ってしまいましょう。覚醒していない時に限り、絶大なアドバンテージリセットを行えます。ただし、ゲーム外に置かれた追加札やマーカーなどはリセットできません。

 これは再構成ではないので、再構成に関する誘発効果は発動しません。

条件なしの4枚ドロー

 山札があるなら等の条件のないドロー効果を持ちます。こうしたドロー効果はターン開始時のドローと同じ処理です。つまり、山札の枚数が4枚を下回っても山札が無くなるまで引けます。

ライフバーンその2

 産霊「ファーストピラミッド」と比べると達成が簡単です。ターン開始時にリキャストゾーン[Ⅲ]にカードが展開されているようにプレイしましょう。

終符「幻想天皇」

【常時】リフト不可
【キャスト時】メインフェイズを終了する。
【展開中】歴史喰い-あなたの歴史喰いを持たないカードが展開できない時、ライフを1減らす代わりに『1/1』の《攻撃》を行う。そのカードを控え札にする。

展開できないペナルティを踏み倒す

 擬似的にすべてのカードを歴史喰い持ちとして扱うカードです。その効果は『1/1』と控えめですが、ゲームルールを書き換えるテキストは今までの常識を覆します。その分、メインフェイズを終了する制約が付いているので、時代を過去にするタイミングは見計らいましょう。

未来「高天原」

【常時】リフト不可
【キャスト時】メインフェイズを終了する。
【展開中】あなたのターン中、あなたのカードすべては展開できない状態でもキャストできる。

これが未来のリキャストリフトだ

 これからは「リキャストゾーンがいっぱいだからもうキャストできない」と言ってた頃が昔話となります。ただし、ペナルティは受けてもらいます。展開できない時はライフを1減らしてそのカードを控え札にしてください。どうか自傷は控えめに。

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