フランドール・スカーレットの特徴とカード解説
原作では
――何して遊ぶ? 「弾幕ごっこ」
フランドール・スカーレットは紅魔館の地下に引きこもる吸血鬼です。姉にレミリア・スカーレットがいます。普段は上品で落ち着いた性格ですが、突然気性が荒くなるなど情緒不安定です。
ありとあらゆるものを破壊する程度の能力を持ちます。すべてのものには「目」というものがあり、フランはそれを自分の手の中に引き寄せることができ、その「目」を潰すと対象のものが破壊されるのです。
なお、リキャストリフトが原作とする弾幕アクションゲームには出てこないキャラクターなので、カードデザイナーにはもし出ていたらどんな挙動をするのか踏まえて制作していただきました。
立ち回り
使いやすさ:★★★★★
フランは手札をコストにしながら戦うファイターです。手札を減らしながら戦うため、コンボが繋がりにくい弱点を持ちます。しかし、1枚1枚がパワーカードなので手札に来たスペル札を振るだけでも相手には脅威です。
ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
フラン最大の特徴は自身のデッキを全く別のデッキにしてしまう【変身】という能力を使えることです。その際、元のデッキは破壊されてゲーム外に置かれます。変身後のスペル札はどれも1枚で状況を一転させるカードばかりです。
手中の目
手札1枚を伏せ札にしなければならないが、いくつかのカードが強化される。
フランのスペル札はキャスト時にコストを要求します。手札があるなら必ず伏せ札にしなければなりません。
はっきり言いましょう。フランドール・スカーレットは、最初からデメリット能力を持ったファイターです。
(構築時)変身後フランドール・スカーレットとその追加札6枚をゲーム外に獲得する。【覚醒中】QED「495年の波紋」お互いのメインフェイズ開始時、手中の目-手札1枚を伏せ札にする。そうしたならあなたのリキャストゾーン[Ⅰ]にあるカードすべてを手札にする。(この効果は通常行動に含まない。ターンプレイヤーが先に解決する)【覚醒中】禁忌「フォービドゥンフルーツ」通常行動で起動できる。変身する(あなたは山札、手札、伏せ札、控え札、リキャストゾーンにあるカードすべてをゲーム外に置く。このカードの上に変身後フランドール・スカーレットを重ねて置き、ライフを2回復する。変身後フランドール・スカーレットの追加札6枚をよく切って山札とし、新たに3枚ドローする。その後、ターンを終了する)。
構築におけるフランのカード自体は8枚
手札があるなら必ず手中の目で伏せ札にしなければならない
1つめの【覚醒中】能力はお互いのメインフェイズに、自身のリキャストゾーン[Ⅰ]にあるカードを手札にする強力な効果を持ちます。これは回収ではないので、誘発札や設置札も手札に出来ます。
しかし、そのためのコストとして手札1枚を伏せ札にしなければなりません。しかもこれは自身のリキャストゾーン[Ⅰ]にカードが無くても、手中の目の効果だけは処理しなければならないのです。
変身によって全く別のデッキとなる
フランはゲーム中にデッキチェンジを行います。今まで使っていたカードはすべて使えなくなる代わりに変身後フランデッキで戦う形です。変身後はQED「495年の波紋」は使えなくなります。
カードの表面が見えていない時はテキストの処理を行えませんが、変身の処理だけは例外です。ライフを回復する上に、手札の枚数が3枚のまま相手ターンを迎えます。
禁弾「スターボウブレイク」
通常・攻撃・1/1・3【キャスト時】手中の目-手札1枚を伏せ札にする。そうしたならこのスペルのハンドへのダメージを2増加する。
最初から3/1の攻撃力を持つ通常攻撃札
手中の目により、優れた攻撃力を持ちます。しかし、デメリット能力である手中の目が付いています。それでもリキャストタイム[Ⅰ]を持つ使いやすさです。
禁弾「過去を刻む時計」
通常・攻撃・2/1 ・3【攻撃HIT時】手中の目-手札1枚を伏せ札にする。そうしたならあなたのライフを1回復する。(最大6、覚醒時は最大3)
厳しい条件でライフ回復できる
手札を犠牲にライフを回復できる可能性を得ます。これも【攻撃HIT時】能力なので、攻撃が通らなければなりません。ライフ回復は魅力的なので、ぜひともこの攻撃は通したいところです。
禁忌「レーヴァテイン」
全力・攻撃・2/1・3【キャスト時】手中の目-手札1枚を伏せ札にする。そうしたならこのスペルの《全力攻撃》はグレイズチェックを行わない。【キャスト時】手中の目-手札1枚を伏せ札にする。そうしたならこのスペルのハンドとライフへのダメージを1増加する。【キャスト時】手中の目-手札1枚を伏せ札にする。そうしたならこのスペルのハンドとライフへのダメージを1増加する。
手札が4枚あるならグレイズチェックを行わない、4/3
禁忌「レーヴァテイン」を含めて手札が4枚あるなら、グレイズチェックを行わない、4/3の《全力攻撃》となります。相手の手札を増やさずにライフを半分削る強力なスペル札です。
レミリアの神槍「スピア・ザ・グングニル」と比べると先制に弱い
大きい一撃を叩き込むスペル札なので、ハンドへのダメージを軽減されるだけで封じられてしまいます。姉のレミリアの神槍「スピア・ザ・グングニル」と比べると使いやすいスペル札ですが、対策もされやすいスペル札です。
禁忌「クランベリートラップ」
先制・行動・23【キャスト時】手中の目-手札1枚を伏せ札にする。そうしたなら先制した《攻撃》のハンドかライフへのダメージを「ー」にする。
全力攻撃も防げる先制札
手札1枚を犠牲にしますが、全力攻撃も防げます。逆に言うと、手札にこれしかない時は使えないカードです。手中の目のコストが払えないと能力ナシのスペル札になります。
-/-の攻撃は打ち消す
ハンドかライフへのダメージが「ー」になった攻撃に対して先制すると、その攻撃を打ち消すことができます。
禁忌「カゴメカゴメ」
通常・行動・123【キャスト時】あなたは自分が展開中のカードを2枚まで選んでリフトする。このリフトでリキャストタイムが0になったカードは手札に回収する代わりに、控え札にする。(【回収時】能力や【常時】能力を先に解決する)
手中の目による条件分岐を持つカード
禁忌「カゴメカゴメ」は自分か相手のどちらかに同じ効果をもたらすスペル札です。手中の目を達成したかどうかが条件分岐となっています。
手中の目を達成できた時は、相手のリキャストゾーンを破壊する
使い方としては相手のリキャストタイム[Ⅰ]にあるカードを無理やりリフトし、控え札にします。ただし、【回収時】効果や【常時】効果は処理される点に注意です。
厄介な誘発札を消すのにも使えます。
手中の目を達成できなかった時は、自分のカードを2枚リフトできる
自分のリキャストゾーン[Ⅱ][Ⅲ]のカードをリフトしましょう。カゴメカゴメで手札を増やすことはできません。しかし、リフレッシュステップで手札を補充できます。
禁忌「フォーオブアカインド」
通常・行動・3【常時】このスペルはこのターン中に他のファイターのスペルをキャストしていない時、キャストできる。【キャスト時】山札を再構成し、4枚ドローする。【キャスト時】ターン終了時まで、あなたは他のファイターのカードをキャストできない。【キャスト時】ターン終了時まで、あなたはドローできない。
他のファイターとのシナジーを失う代わりに4枚ドローする
フラン以外のファイターのスペルをキャストしていると禁忌「フォーオブアカインド」はキャストできません。キャスト後もフランのスペルしかキャストできないデメリット能力付きです。しかし、山札を再構成した上に4枚ドローができます。
【覚醒中】能力は使える
使えないのはフラン以外のスペル札だけです。フラン以外の【覚醒中】能力は使えます。例えば魔理沙の「マジックミサイル」やパチュリーの火水木金土符「賢者の石」が使えるということです。
禁忌「恋の迷路」
通常・誘発・123【キャスト時】メインフェイズを終了する。【展開中】相手がドローした時、あなたは山札があるなら1枚ドローする。この効果はダメージチェックのドローにも適用し、【攻撃後】能力や【攻撃HIT時】能力を解決する前に割り込んで処理する。【回収時】このカードを控え札にする。
ドローした回数に応じて、ドローする効果
相手がドローした回数を参照します。枚数ではないので注意。
たとえば、幽雅に咲かせ、墨染の桜の「2枚ドローする」という効果は1回のドローで2枚引く効果なので、禁忌「恋の迷路」で引ける枚数は1枚となります。
霊蝶「蝶の羽風生に暫く」のように2回ドローする効果で引ける枚数は2枚となります。
ダメージチェックは1回のドローとなる
ダメージチェックはライフへのダメージの数だけ山札からカードを引きます。これも1回のドローで複数枚引く動きとなるので、引ける枚数は1枚となります。
変身後フランドール・スカーレット
【変身中】あなたがドローステップで引く枚数は1枚になる。【変身中】あなたが山札の再構成をした後、あなたのライフを1減らす。
ゲーム開始時はゲーム外に置いておく
このカードを含めた下記のカードすべては、ゲーム開始時にゲーム外に置いておくカードになります。ゲーム外に置かれたカードは非公開で、テキストの参照ができません。
ライフゲージがある方を表にして使う
ライフゲージがある方が表になります。ユドナリウム版ではライフゲージがある方を表にしている時に、テキストが表示されるようになっています。
【変身中】能力は【覚醒中】能力と同じ使い方
名前が違うだけで使い方は【覚醒中】能力と同じです。
再構成するとライフが1減る代わりに、変身後は強力なカードを使える
変身後フランは6枚のデッキで戦います。通常のデッキより3枚少ないので、デッキ切れを何度も起こすことでしょう。カードを引けない時は再構成を行ってから引きますが、伏せ札も控え札もない時は再構成を行わず、新たにカードも引きません。
変身後の追加札はいずれも桁違いの強さを持ったスペルばかりです。最大9連続攻撃、3/2の通常攻撃札、特殊勝利、疑似グレイズ札、全て打ち消す先制札、攻撃に対するコントロールといった様々なパワーカードが登場します。
「お外は豪雨で歩けない」
通常・攻撃・2/1・123【常時】軽減無効【常時】このスペルの《攻撃》はグレイズチェックを行わない。
通常・攻撃・3/2・3【常時】このスペルの攻撃はグレイズチェックを行わない。
全力・攻撃・X/1・3【常時】先制不可【常時】Xは相手のリキャストゾーンにあるカードの枚数と等しい。【攻撃HIT時】相手をきゅっとしてドカーンする。(相手はゲームに敗北する)
相手の命を握りつぶす
あらゆる物には「目」と呼ばれる弱点が存在し、これはその目を握り潰します。条件さえ揃えばどのタイミングからでも一瞬でゲームを終わらせる最強カードです。
ロマンカード
「おまたせ」
通常・行動・1【常時】グレイズ-ダメージチェックでこのカードを引いたなら公開してもよい。そうしたならばライフへの攻撃はHITしない。【常時】さらに相手のライフを1減らし、このカードを控え札にする。【キャスト時】このカードを山札に戻し、シャッフルする。
グレイズ札で相手のライフを減らす
カード名はフランと初めて会う時の台詞です。訪問者に対して挨拶代わりに1発与えます。もしも手札に引いてしまった場合は山札に戻して、もう一度挨拶できます。
「そんなんで勝ったと思っちゃうんだ。」
先制・行動・123【キャスト時】先制した《攻撃》を打ち消す。それが攻撃札で、元々持つ攻撃力で攻撃していたなら、そのカードを控え札にする。また、それがテキストによる《攻撃》なら、このスペルを手札にする。
かつて存在した最強の先制札
本作で最強の先制札が出てしまいました。攻撃してきた相手のカードを控え札にする能力は昔の境符「四重結界」が持っていた効果です。あまりにも強すぎて引っ込めた効果ですが、いろいろ強化されて再登場しました。
元々持つ攻撃力とはダメージが変化していない攻撃のこと
打ち消しはできるのですが、ハンドかライフへのダメージが元の攻撃力と異なる場合は控え札にできません。
テキストによる《攻撃》はすべて防ぐ
テキストによる《攻撃》とは二重括弧『』に囲まれた攻撃のことです。攻撃札以外の攻撃がすべてこれにあたります。
「一緒に遊んでくれるのかしら?」
通常・誘発・1【展開中】相手が攻撃札をキャストした時に、割り込んで処理する。相手は以下から実行可能なものを1つ選び実行する。・手札2枚を伏せ札にする。・ライフを1減らす。【回収時】このカードを控え札にする。
攻撃を妨害するコントロールカード
相手が攻撃札をキャストする度に、手札2枚かライフ1つを交換条件にします。この効果で攻撃自体を打ち消すことはできませんが、相手を攻撃しづらい状況に追い込みます。