パチュリー・ノーレッジの特徴とカード解説

原作では

「物には必ず属性がある。属性は弱点と同じなの」

 パチュリー・ノーレッジは紅魔館の魔法使いです。図書館に引きこもり、日がな本を読み耽る毎日。魔女として多大な魔力を秘めるが、病弱で喘息持ち。身体能力は人間以下。知識人で理屈っぽいが、癖の強い紅魔館の面々のワガママやボケに付き合う世話焼き役。

 火+水+木+金+土+日+月を操る程度の能力を持ちます。これは東洋魔術である五行(土水火木金)に日と月を追加して操れるという意味です。精霊を操る魔法を得意としています。

立ち回り

使いやすさ:★★★★☆

 パチュリーは能力を使うか選択できるので、その状況に合わせた行動ができるファイターです。強力な攻撃や打ち消しを持ち、様々な場面で活躍するでしょう。ただし、能力を使えば使うほど動きが鈍くなっていきます。

火+水+木+金+土+日+月を操る程度

 パチュリーのスペル札はすべて火水木金土日月の符です。カード名に含まれる「火」「水」「木」「金」「土」を集めると大魔法を撃つことができます。

詠唱
リキャストゾーン[Ⅲ]に展開すると追加効果を得る。

 パチュリーのスペル札の多くに【展開時】能力があります。【展開時】能力はその名の通り、展開した時に効果を発揮します。パチュリーはリキャストゾーン[Ⅲ]に展開した時にだけ能力を発揮するので、詠唱するか否かをキャスト時の処理や攻撃を終えてから考えられるのが強みです。

 このようにカード名やリキャストゾーンでカードの組み合わせを考えなければなりません。パズルが好きな人にオススメです。

ラクトガール ~ 少女密室

【覚醒時】通常行動か先制のタイミングで覚醒できる。あなたが展開中のカードすべてを手札にする(回収時効果は解決しない)。このターン中、誰も攻撃札をこれ以上キャストできない。
【覚醒中】火水木金土符「賢者の石」通常行動で起動できる。あなたは手札すべてを公開する。公開したカードのカード名に「火」「水」「木」「金」「土」が揃っているなら、手札が2枚になるように伏せ札にし、『4/3』の《攻撃》を行う。

相手ターンで覚醒し、強力なハンドを確保する

 先制のタイミングで【覚醒時】能力を使うと、多くの攻撃をハンドで受けやすくなります。パチュリー自身、とても展開するファイターだ。潤沢なハンドになるだろう。

 また、攻撃札がキャストできなくなるので、追加攻撃を受ける心配も減る。

自分のターンで覚醒し、火水木金土符「賢者の石」を撃つ

 自身のターンに【覚醒時】能力を使うと、展開中のカードがすべて手札になります。この場合でも攻撃札はキャストできない。しかし、パチュリーは【覚醒中】能力に火水木金土符「賢者の石」を持つ。

 火水木金土符「賢者の石」は、カード名の字を参照にする。月と日以外の5枚あるスペル札は、それぞれ2つずつ字を持っているので、最低3枚デッキに組み込めば大丈夫だ。

奇術「エターナルミーク」(咲夜)とのコンボ

 火水木金土符「賢者の石」を起動した後、手札に残す1枚をパチュリーの字入りのカード1枚と奇術「エターナルミーク」にしよう。

 奇術「エターナルミーク」の【キャスト時】能力で伏せ札にした火水木金土符「賢者の石」の素材を手札に戻せるぞ。そうすれば再び火水木金土符「賢者の石」を起動するコンボの完成だ。

土&金符「エメラルドメガリス」

通常・攻撃・2/1・23
【展開時】詠唱-リキャストゾーン[Ⅲ]に展開したなら、山札があるなら1枚ドローし、手札1枚を選んで伏せ札にする。

詠唱は手札交換と伏せ札肥やし

 手札交換で状況に有利なカードを引き入れる。それだけでなく、伏せ札にカードが溜まって、紅魔館勢には都合が良い。レミリア、咲夜、美鈴は伏せ札からカードを展開したり、手札にしたりするからだ。

詠唱しなくても充分強い

 リキャストタイム[Ⅱ][Ⅲ]で攻撃力が「2/1」は相応のスペック。このスペックのカードは他に魔符「スターダストレヴァリエ」(魔理沙)、雹符「ヘイルストーム」(チルノ)しかない。この2枚と比べると、土&金符「エメラルドメガリス」は癖が無く、どんなデッキでもピックできる優秀な一枚と言える。

日符「ロイヤルフレア」

通常・攻撃・2/1・3
【常時】あなたのリキャストゾーン[Ⅲ]にカードが展開中なら、このスペルの《攻撃》はグレイズチェックを行わない。

ゆるい条件のライフバーン

 グレイズチェックを行わない攻撃は大半が厳しい条件だが、日符「ロイヤルフレア」の条件は非常に簡単。しかも詠唱との相性が良い。ピックしたくなる魅力的な一枚だ。

火水木金土符「賢者の石」の素材にできない

 唯一の注意点はこれ。火水木金土符「賢者の石」に必要な字を持たないので、火水木金土符「賢者の石」軸の構築を考えると入る余地がないことも。

 火水木金土符「賢者の石」軸か日符「ロイヤルフレア」軸かどちらか一方にする方が無理なく構築できるだろう。

月符「サイレントセレナ」

先制・行動・123
【常時】全力攻撃には先制できない。
【キャスト時】先制した《攻撃》の【攻撃HIT時】能力を打ち消し、ハンドへの攻撃力を「ー」にする。(攻撃力が両方「ー」なら《攻撃》を打ち消す)
【展開時】詠唱-リキャストゾーン[Ⅲ]に展開したなら、山札を再構成する。

ライフでしか受けられない代わりに【攻撃HIT時】能力を封じる

 強力な【攻撃HIT時】能力を持つ攻撃札に対するメタカードだ。例えば魔砲「ファイナルスパーク」(魔理沙)や罔両「禅寺に棲む妖蝶」(紫)など、致命的な一撃を与える効果を無視できる。

 ただし、全力攻撃には先制できない点に注意だ。神技「天覇風神脚」(霊夢)、廃線「ぶらり廃駅下車の旅」(紫)などには対応できない。

詠唱で伏せ札のグレイズ札を戻す

 連続攻撃を受けることを前提に、伏せ札に落ちたグレイズ札を山札に戻そう。グレイズ札を山札に戻す行為は非常に強力。

詠唱でドローできる状態を作る

 先制なしの空撃ちを使っても良い。ドローソースカードにとって、山札の有無が重要だからだ。基本的に、山札がなければ引けない。ドローフェイズやグレイズチェックでの山札の再構成は行うが、カードの効果によるドローはそうした制限がある。

 山札の再構成は制限を解除するので、手札交換が得意なパチュリーにはぜひ再構成も使いこなしてもらいたい。

木&火符「フォレストブレイズ」

通常・行動・123
【キャスト時】あなたが次にキャストするカードにリキャストタイム[Ⅱ]を与える。
【展開時】詠唱-リキャストゾーン[Ⅲ]に展開したなら、さらにリキャストタイム[Ⅰ]を与える。
(与えられたリキャストタイムは展開時に失われる)

実はアドバンテージが増えない

 1リフトのアドバンテージは手札1枚だ。通常行動で1枚伏せ札にしてリフトするから。仮に次にキャストするカードのリキャストタイムを[Ⅲ]だとしよう。

 木&火符「フォレストブレイズ」を詠唱なしで使った場合、次にキャストするカードを1リフトした状態で展開できる。これなら木&火符「フォレストブレイズ」を伏せて通常行動でリフトするのと変わらない。展開のアドを取るか、伏せ札のアドを取るかという話だ。

 木&火符「フォレストブレイズ」を詠唱ありで使った場合、木&火符「フォレストブレイズ」は[Ⅲ]に展開され、次にキャストするカードは[Ⅰ]に展開される。[Ⅰ]と[Ⅲ]にカードを展開するという結果は、詠唱を使わなくても同じなのだ。

コストが重いカードを繰り返し使える

 木&火符「フォレストブレイズ」の面白いところは、リキャストタイム[Ⅲ]のカードを1ターンで使い回すような動きに秀でている点だ。強いカードは連続して使った方がもっと強いのである。

詠唱持ちのカードとは相性が悪い

 効果の性質上、他の詠唱を持つカードと相性が良くない。他のファイターや日符「ロイヤルフレア」に使おう。

水&木符「ウォーターエルフ」

通常・行動・123
【キャスト時】山札があるなら1枚ドローし、手札1枚を選んで伏せ札にする。
【展開時】詠唱-リキャストゾーン[Ⅲ]に展開したなら、このターンにあなたが次に行う《攻撃》はハンドへのダメージを2増加する。

詠唱は手札交換と伏せ札肥やし

 手札交換で状況に有利なカードを引き入れる。それだけでなく、伏せ札にカードが溜まって、紅魔館勢には都合が良い。レミリア、咲夜、美鈴は伏せ札からカードを展開したり、手札にしたりするからだ。

強力なハンドバフ

 ハンドへのダメージを2増加するだけで危険度を増すカードはたくさんある。紅魔館勢のファイターでハンドバフが出来るのはパチュリーしかいないので、必要な場面は多くあるはずだ。

火&土符「ラーヴァクロムレク」

通常・誘発・1
【展開中】あなたは先制できない。
【展開中】相手が《攻撃》する時、割り込んで処理する。その《攻撃》を打ち消す。その後、このカードを控え札にする。(攻撃後処理は打ち消されない)
【回収時】このカードを控え札にする。

全力攻撃へのメタ

 これを展開しておくことで相手は全力攻撃を振りにくくなる。月符「サイレントセレナ」の弱点を補うカードだ。

見え見えの先制札

 相手に先制する前提でターンを渡す。しかし、それは別に弱点ではない。先制札は回収して使い回す。それと同じことだ。

リフレッシュしないようにする

 リフレッシュするとせっかく展開した火&土符「ラーヴァクロムレク」が流れてしまう。リフレッシュしないで展開を維持しよう。

 あるいは木&火符「フォレストブレイズ」でリキャストタイム[Ⅱ]を与えても良い。ただ、確実にアドバンテージが1つ減る。火&土符「ラーヴァクロムレク」は【回収時】効果で控え札になる。

金&水符「マーキュリポイズン」

通常・誘発・3
【展開中】このカードは通常行動でリフトできない。
【展開中】あなたのターン中、あなたのリキャストゾーン[Ⅲ]にカードが展開された時、展開時処理を終えた後に『1/1』の《攻撃》を行う。
【回収時】このカードを控え札にする。

[Ⅲ]の空きは1つから変わらない

 キャストしたターンはリキャストゾーン[Ⅲ]に空きが1つしかない状況になるが、次のターンで、金&水符「マーキュリポイズン」が[Ⅱ]に展開されていようと、リフト先でボトルネックを起こしているので、実質[Ⅲ]に空きが1つしかない状況からは変わらない。

合計5/5を分割して撃てる札

 金&水符「マーキュリポイズン」を展開したターンに1枚、次のターンに2枚、次の次のターンに2枚。合計で5枚のカードをリキャストゾーン[Ⅲ]に展開できる。もちろん通常行動でリフトすれば話は変わるが、単純計算で使うのが効率が良い。

 つまり、金&水符「マーキュリポイズン」は1/1を5回飛ばす。合計5/5のスタッツを持ったカードということになる。これは魂魄「幽明求聞持聡明の法」(妖夢)と同じスタッツだ。

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