西行寺幽々子の特徴とカード解説

原作では

「花の下で眠るがいいわ」

 西行寺幽々子(さいぎょうじゆゆこ)は冥界の白玉楼に住み、冥界の幽霊を管理する亡霊です。生前は名家のお嬢様でしたが、自身の異能力で意図せず殺人を繰り返し、最後は自害しました。死後は記憶を失い、1000年以上の時を亡霊として過ごしています。

 死を操る程度の能力を持ち、幽霊を操作したり、無条件で人を殺したりできます。ちなみに亡霊ですが、足はあります。『東方妖々夢』では耐久スペルが初登場しました。『東方非想天則』では圧倒的な攻撃力で制圧する超弩級パワーファイターです。

 柔らかい性格で飄々とし何を考えているか分かりません。しかし、勘が鋭く、物事の本質を一瞬で見抜く側面も持ちます。いわゆる切れ者キャラです。

立ち回り

使いやすさ:★★★☆☆

 西行寺幽々子はサポートに特化したファイターです。しかし、実際には反魂蝶を繰り返し使う戦法が強力で安定しています。それだけでなく、ライフバーン、「ー」攻撃といった多彩なダメージソース。打ち消した上にボトム送り、軽減無効といった守り性能も高いです。

死を操作する程度の能力

 リキャストリフトを他のカードゲームと比較して最大の特徴を挙げるなら、本作は3つの墓地を持つゲームと言えます。伏せ札、控え札、そしてリキャストゾーンです。幽々子はこれらを操作します。

 得意な動きはカードの循環です。相手が展開中のカードを控え札にしたり、相手の攻撃札を山札の底に送ったり、はたまた自分は2枚ドローしたり、キャストしたカードを手札に戻したりします。その状況に応じた有利を作り、攻撃を通しやすくします。

亡霊
カードを使う直前に他のファイターの攻撃札をキャストしていたなら、いくつかのカードが強化される。

 亡霊の条件を達成するには、西行寺幽々子でないファイターの攻撃札を必要とします。幽々子一人では能力を最大限に発揮できません。

幽雅に咲かせ、墨染の桜

【覚醒時、覚醒中】「ボーダーオブライフ」あなたは覚醒時、またはターン開始時に、以下からまだ選ばれていないもの1つを選ぶ。(この効果は通常行動に含まない)
・2枚ドローする。
・あなたが展開中のカードすべてをリフトする。
・あなたか相手が展開中のカードを2枚まで控え札にする。
・あなたはライフを0にする。

3ターンの間だけ強力なアドバンテージを得る

 2枚ドロー、全リフト、展開中カードの排除といったリキャストタイム[Ⅲ]相当の能力からどれか1つ選んで使う。状況に合わせて能力を使い分けよう。1度使うと2度は使えない。4ターン目に自害してしまうが、覚醒後4ターンもゲームが続くケースは稀なので安心して使って大丈夫だ。

「反魂蝶」

通常・攻撃・0/1・123
【常時】軽減無効
【常時】この《攻撃》がこのターンに行った3回目以降の《攻撃》ならば、このスペルのハンドへのダメージを1増加する。
【常時】この《攻撃》がこのターンに行った5回目以降の《攻撃》ならば、さらにこのスペルのハンドへのダメージを1増加する。
【展開時】この《攻撃》がこのターンに行った8回目以降の《攻撃》ならば、相手は自身のライフを1減らす。

連続攻撃が前提のカード

 2回攻撃した後からが本番だ。最初の2回はハンドへのダメージが0なので、他の攻撃札と組み合わせて使おう。ただし、幽々子は自発的に使いたい攻撃札を他に持たないので、相方のファイターに任せると良い。

どうやって連続攻撃するか

 リキャストリフトにおける妖々夢のサイクル・テーマは「連続攻撃」なので、妖々夢に登場したファイターと組み合わせると相性が良い。

 また、手札を増やしてキャストと通常行動によるリフトを連打するのも手だ。

幽雅「死出の誘蛾灯」

先制・攻撃・2/2・3
【攻撃HIT時】このスペルが先制していたなら、このカードを手札にする。

相手のハンドを落とすカード

 この攻撃を相手はライフで受けたくない。だからハンドを落とす行動に繋がる。もしも相手がライフで受ける場合は山札にグレイズがあるのを確信している時だ。

相手ターンでもライフへダメージを与える

 ライフへのダメージが2の通常攻撃札は希少だ。相手がライフでしか受けられない手札の時に先制すれば、かなり有効な一撃になるだろう。
 相手の手札が2枚増えても問題ない。なぜなら再びこのカードをキャストすれば、ハンド相手はハンドで受けるしかないからだ。グレイズが出ればその限りではないが。

亡舞「生者必滅の理」

通常・行動・3
【キャスト時】亡霊-このターン中、あなたがこのカードをキャストする直前に他のファイターの攻撃札をキャストしていたなら、相手が展開中のカード1枚のリキャストタイムを1増加する。(リキャストタイムが[Ⅲ]より増えたなら控え札にする)
【キャスト時】相手に控え札があるなら、相手は自身のライフを1減らす。その後、相手は山札の再構成を行う。

無慈悲なライフバーン

 ライフバーンはグレイズチェックを行わない。ダメージ扱いではないので、設置札の【展開中】能力は誘発しない。

 何より行動札というのが強い。確実に相手のライフを削る。先制できないからだ。

亡霊効果と合わせて使える

 控え札になるカードは限られている。相手が控え札にするカードを持っていなくても、亡霊効果と合わせて使えば2つ目の【キャスト時】効果も発揮できるはずだ。

RT増加できる対象は動かせるカードだけ

 リキャストタイムを増加できる対象は動かせるカードだけだ。
 リキャストゾーン[Ⅲ]が埋まっている状態でリキャストゾーン[Ⅱ]にあるカードのリキャストタイムを増加することはできない。

霊蝶「蝶の羽風生に暫く」

通常・行動・23
【キャスト時】山札があるなら1枚ドローする。
【キャスト時】亡霊‐このターン中、あなたがこのカードをキャストする直前に他のファイターの攻撃札をキャストしていたなら、さらに山札があるなら1枚ドローする。

ドロー、そしてドロー

 亡霊効果によって2枚ドローできる破格のカードだ。しかし、亡霊効果を発揮しているので結局手札のアドバンテージは増えていない。展開中のカードを増やすカードだと考えよう。

 リキャストゾーンは墓地であり、第二の山札なので、幽々子の強さが凝縮されたのがこのカードだとも言える。

死蝶「華胥の永眠」

先制・行動・123
【常時】全力攻撃には先制できない。
【キャスト時】亡霊‐このターン中、あなたがこのカードをキャストする直前に他のファイターの攻撃札をキャストしていたなら、先制した《攻撃》を打ち消す。
【キャスト時】先制した《攻撃》が攻撃札によるものなら、相手のその攻撃札の末尾に「【攻撃後】このカードを持ち主の山札の下に置く」を追加する。

先制攻撃札へのメタ

 幽々子は自ターンに何度も攻撃するムーヴをやりたい。それを最も妨害するのが先制攻撃札だ。これはその先制攻撃札を黙らせる一枚。

自分のターンに使うカード

 何かしらの攻撃を行い、それに相手が先制攻撃をした場合にキャストする。それ以外の使い方はあまり得意じゃない。

攻撃札による《攻撃》とは

 テキストでない《攻撃》のこと。攻撃札そのものの《攻撃》とは別に、【キャスト時】や【攻撃後】などの文言から『』(二重括弧)に囲まれた数値の《攻撃》は、テキストによる《攻撃》である。なお、テキストによる《全力攻撃》など、攻撃にもいろいろ種類がある。

寿命「无寿国への約束手形」

通常・誘発・123
【展開中】あなたが自分のターン中に1度も《攻撃》していないなら、メインフェイズ終了時、『先制不可、ー/1』の《攻撃》を行う。
【回収時】このカードを控え札にする。

手札事故へのサポート

 攻撃のサポートに特化した幽々子でデッキを組むと、時々手札に1枚も攻撃札がないという状況が生まれる。そうした場合にこのカードが光る。

もう1点を補う

 幽々子の構築は1ターンに連続攻撃を与えるOTKデッキか、亡舞「生者必滅の理」によるバーンデッキが中心だ。どちらもほとんど攻撃しないデッキなので、このカードは足りないもう1点を補う。

霊符「无寿の夢」

通常・設置・123
【展開中】あなたがライフにダメージを受けた時、このカードを手札にする。
【回収時】このターンにあなたが次に行う《攻撃》に以下のどちらか1つの能力をあなたが選んで付与する。
・先制不可
・ハンドへのダメージを2増加する。
【回収時】このカードを控え札にする。

デッキによって選べるバフ

 幽々子の相方といえば妖夢だ。妖夢にハンドダメージのバフは不要だろう。一方で幽々子自身はハンドダメージのバフは欲しい。そうした小回りの効くバフ専門の設置札だ。

先を見越してキャストする

 設置札なので1ターンでキャストしてリフトすると、手札を余分に消費する。設置札は回収時に控え札になってしまうので、実は3枚分のアドバンテージ損だ。OTKやバーンを行うなら、素直に展開だけしておくと良い。

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